スリムタイプ金具の注意点
TVセッタースリムシリーズは金具が非常に薄く作られており、まるでテレビが壁に貼りついたかのような美しい仕上がりとなるのが特徴です。
しかしながら、その薄さゆえにテレビ裏のスペースが非常に狭くなります。設置するためにはいくつか注意点がございますので事前にご確認ください。
仕上がりイメージ
横から見てもほとんど隙間がありません。
配線の取り回しにご注意ください
テレビには、電源コード・アンテナ線・HDMIケーブル等の配線が必要ですが、スリムタイプ金具での設置では【ケーブルを差し込む向き】が重要です。
以下を参考に、テレビのコード差込口をご確認ください。
スリム設置に有利な[下向き端子][側面端子]
下向き端子・側面端子の場合、コードがせり出さず壁に干渉しないため、スリム設置に有利です。
スリム設置に不利な[正面端子]
テレビ背面に向かって真っすぐ差し込む端子の場合、コード自体がせり出してしまい壁に干渉する可能性があります。
※右画像のように端子部分に凹みがある場合、凹み分だけコードのせり出し量が減ります。コードのせり出し量が金具の厚み以下であれば、正面端子でも設置可能です。
スリム設置の強い味方 L字プラグ
まっすぐ差し込んでしまうとコードがせり出してしまいますが、L字プラグまたはL字に折れ曲がるコードを使用することでせり出し量を抑える事が出来ます。やわらかく根元から折れ曲がるケーブルを使用するのも手です。
最終手段 スペーサー
商品にはプラスチック製の黒い筒(スペーサー)が付属しています。
このスペーサーをテレビと金具の間に挟み込むことにより、壁とテレビ裏の隙間を広げる事が出来ます。
コードのせり出し量が金具の厚み+スペーサーの厚み以下であれば設置可能です。しかし、スペーサーを使用するということはその分厚みが増すことになりますので、スリム設置のメリットは薄れる事になります。
この場合、始めからある程度厚みのあるチルトタイプ金具や、薄く折りたためるアーム式金具を検討してもよいと思います。
参考:スリムタイプ金具の厚み・付属スペーサー 一覧
商品名 | 金具 | スペーサー | 合計 |
---|---|---|---|
TVセッタースリム VS114 |
12mm | 12mm | 24mm |
TVセッタースリム GP103 |
15mm | 20mm | 35mm |
TVセッタースリム1 | 22mm | 20mm | 42mm |
TVセッタースリム EI200 |
27mm | 5mm & 15mm |
32mm (42mm) (47mm) |
TVセッタースリム EI300 |
32mm | 5mm & 15mm |
37mm (47mm) (52mm) |
TVセッタースリム GP104 |
38mm | 20mm | 58mm |
※コードのでっぱり、その他テレビ背面にある形状のでっぱりが上記の範囲内に収まる事をご確認ください。
セーフティロックについて
設置の最終工程で、テレビが落下しないように壁側ベースプレートとテレビ側のブラケットをロックします。この際、ロック方式によっては非常に狭いスペースでの作業が必要になります。
ボルト式ロックタイプ
対象機種
・TVセッタースリムVS114
・TVセッタースリムGP104(S・M・L)
・TVセッタースリム1(S・M・Mワイド)
セーフティボルトを締め込むことで、ベースプレートとブラケットをロックします。
VS114
GP104
スリム1
テレビの大きさによっては、セーフティボルトを締めるために柄の長いドライバーが必要です。
オートロックタイプ
対象機種
・TVセッタースリムEI200
テレビを金具に押し込む事で自動的にロックがかかります。ヒモを引っ張るとロックが外れます。
ロックする時
ロックを解除する時
ボルト式では非常にわずらわしかった作業がなくなり、設置の手間が大幅に軽減されます。